職場ハラスメント(パワハラ、モラハラ、職場いじめ、問題上司)の対処法

ハラスメント対応事例(2)

相談例② 外資系メーカーの役員

管理しすぎる課長に対する不満から退職者が続出している
直属の部下であるマネジャー(30代後半)が、優秀ではあるが、部下への管理が過ぎて、ネチネチと執拗に注意をしたり、行動や人格を否定したり、ということが度々あるようで、複数の部下から『耐えられないので異動や転職をしたい』と訴えられた。私からの指摘により、平素は抑えているようだが、目の届かない場所では、元に戻っている様子。基本的に優秀な人物ではあり、なんとか本人に変わってもらいたいのだが、どうすればよいか?

対処例② リーダーシップ再開発プログラム(個別コーチング)
当初、役員から相談を受けたときには、自己愛性格(徹底管理型)を疑いました。しかし、役員の説得のあと、この課長とじっくりと面談したところ、自己愛も少なからずありましたが、担当業務が思い通りにならないストレスや怒りのはけ口として、部下への過度の管理に結びついてしまっていたようです。それだけでなく、同時に、この課長は子供の教育問題におけるストレスを抱えていました。

役員、課長との3者面談にて、まず課長本人が、ストレス対処法を学ぶことが、よりリーダーシップを高めることにつながり、結局は自分自身にもメリットがあると伝え、自分のためにコーチングを受けることを説得し、本人の了承を得ました。コーチングを続けるうちに、徐々に、課長自ら問題行動を認識しはじめ、ストレス対処の必要性を実感していきました。そのあとは、本人が自らメンタルトレーニングを積極的に実践してくれたので、1ヶ月後には問題行動は減少し、部下からの苦情はなくなりました。


社会保険

2010年5月号から12回連載しました