職場ハラスメント(パワハラ、モラハラ、職場いじめ、問題上司)の対処法

ハラスメント対応事例(4)

相談例④ 専門商社の人事部長

上司との折り合いが悪く、休みがちの社員を支援したい
事務職の女性社員(30代前半)が、「上司である営業部長から嫌がらせを受けている」と人事部に度々相談に来る。人事部長の立会いの下で、何度も話し合いを持ったが、平行線。営業部長は50代、悪気は無いが、やや配慮に欠けた言動をすることがあり、女性社員にはそれがどうしても許せないようだ。大きな会社ではないので、異動をさせても職場は変わらず、意味が無い。この女性社員は体調が思わしくない、としばしば休むようになっている。いっそのこと辞めてもらっても…などとも本音では思うが、これまで仕事面ではきちんとしてきたし、人手も足りない。なんとか解決できないだろうか?

対処例④ 被害者の個別コーチング
人事部長との面談のあと、本人の承諾を得て、直接じっくり面談しました。そこで判明したのは、その上司との問題だけでなく、家族問題においても多大なストレスを抱えていたということでした。このような事情から、問題の上司との話し合いだけを続けていても、ネガティブ思考に陥りこじれていくだけで、解決には至らないだろうと判断し、本人を説得し、ストレスに上手く対処できるようになるため個別コーチングを受けてもらいました。 合計10回のコーチングを行い、指導したメンタルトレーニングもきちんと実践してもらった結果、仕事を休むことはなくなり、職場でも落ち着きを取り戻しつつあるだけでなく、仕事に集中できるようになったようです。 当初、女性社員は、コーチングを受けるのは、私ではなく上司だ!と主張していましたが、結果的には、上手なストレス対処ができるようになり、家族問題も解決するし、「人生が変わった!」と非常に喜んでいました。 。


社会保険

2010年5月号から12回連載しました