職場ハラスメント(パワハラ、モラハラ、職場いじめ、問題上司)の対処法

モラルハラスメント(モラハラ)とは?

モラルハラスメント(モラハラ)とは、言葉、態度、文書などによって継続的に人格や尊厳を傷つける精神的ないじめ・嫌がらせです。1990年代の後半に、フランス人の精神科医マリーフランス・イルゴイエンヌが使い始めた言葉であり、その最大の特徴は、「静かに・じめじめと・陰湿に」行われることといえます。モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする

モラル・ハラスメントが人も会社もダメにする

パワーハラスメント(パワハラ)は、多くの場合、怒鳴ったり大声で責めたりなど、周りからみても明らかにやりすぎだというケースが多く、それを指摘するのは、それほど難しいことではありません。例えば、課長や先輩社員が、新人に対して、繰り返し必要以上に大声で怒鳴ったり、厳しく叱責したりするようなケースでは、そのパワーハラスメントを指摘することはそれほど難しくありません。

モラルハラスメントという言葉を提唱した、イルゴイエンヌの最大の貢献は、「いじめ」や「パワーハラスメント」という概念では説明できない、微妙な精神的な嫌がらせの特徴を、うまく捉えているからだと管理人は考えています。

それはつまり、モラルハラスメントが「静かに・じめじめと・陰湿に」行われることであり、それによって他人の人格や尊厳を傷つけることができるということです。

例えば、「無視をする」「わざと咳払いをする」「見下すしぐさをする」「否定する」など。これらのひとつひとつの行為は、それ自体、人格や尊厳を傷つけるほどのインパクトがあるとはなかなか考えられていません。しかし、これらの行為が継続的に繰り返されることで、そのインパクトは想像以上の大きさになることがあるのです。

被害者の特徴として、「自分の感覚が信じられなくなる」というものがあります。これは、何をしても、何をいっても、加害者から否定されることが続くと、いつのまにか自分の感覚に自信が持てなくなることから起こります。否定されるという行為は、まわりから見たらハラスメントと認識するには微妙すぎるので、愚痴を吐くのも難しく、まわりの人に理解してもらえない、果てには、「自らの性格の問題」とされてしまうこともあります。

このような感じで、それがハラスメントであるということに気がつかずに、被害者は徐々に追いつめられてしまうことがあるのです。「私はあの人を怒らせることをしてしまったのだろう」「こんなことで悩むのは自分が未熟だからに違いない」。こんな風に考えるようになる被害者は決して少なくありません。

職場のモラルハラスメント(モラハラ)についてもっと詳しく知りたい方は
>> 「職場のモラルハラスメント対策室」も合わせてご参考下さい。

 

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2010年5月号から12回連載しました