職場ハラスメント(パワハラ、モラハラ、職場いじめ、問題上司)の対処法

ハラスメントの予防法

職場におけるハラスメント予防においては、組織風土づくりと社員教育が2本柱になります。

予防 組織風土づくり ● 決意表明 (社長訓示・社内憲章・スローガン)
● 社内規則
● 社内講演
● 新しい人事評価制度の検討
社員教育 ● ハラスメント研修
● ストレス教育・ストレスマネジメント
● メンタルヘルス教育
● コミュニケーション・アサーション
● メンタルトレーニング

◆ 組織風土づくり

29ILAF16経営トップが発信するメッセージは、組織全体を動かす原動力になるものです。人権を守り、ハラスメントは許さない。そんなメッセージを、経営トップが節目節目で発信したり、専門家を呼んで講演会を開くことで、ハラスメントに負けない組織風土を徐々に出来上がるものです。

また、ハラスメントの罰則を社内規則に明文化することも、強いハラスメント抑止力になるでしょう。 社内規則に明文化したうえで、行為者にはしかるべき処罰(降格・異動・解雇など)を行ってください。

しかし、残念ながら、実際は、社内事情などによって、人事部長ですら、それが思うようにできない場合がとても多いように思います。某大企業では、コンプライアンス委員長を務める役員が、何人もの部下を退職に追い込んでいました。

加害者に対処ができない場合には、被害者に対して、「とにかく我慢してほしい」ということではなく、しかるべき支援を行ってください。被害者は、ハラスメントによるストレスによって心身の健康を失い、仕事で能力を発揮できなくなり、徐々に退職・休職に追い込まれます。

◆ 社員教育

会社がどんな労力をかけても支援すべきなのは、信頼できる資源(情報)を提供すれば、自ら建設的に解決策を取ることができる社員です。会社が信頼できる情報を提供することで、そんな被害者は、また前に進めるようになります。

ストレスマネジメント研修は、被害者のハラスメントへの免疫力強化となるだけでなく、職場に溢れるストレスをきちんとマネジメントし、仕事に集中できる人材育成につながります。


社会保険

2010年5月号から12回連載しました